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檻の中のカラスと孔雀─登場人物紹介


テオドール
25歳の若者。性格は基本無口で、愛想もないが、悪人というわけではない。
故郷では代々鷹匠の家系に生まれており、相棒のオオクマタカ「マキーラ」と共に、 獣の肉や毛皮を売って生計をたてていた。
両親を早くに亡くしたため、親子ほど歳の離れた兄とその妻に育てられた。 同じく人狩りによって捕らえられたであろう兄夫婦との再会を願っている。

キール
黒衣の衣装を身にまとった騎士。年齢は20歳。
「ご当主」と呼ぶアルノリトに付き従う。もともとは国立の騎士団の出で、先鋭部隊に所属。 現在はそこから派遣されてきているらしいが、詳細不明。年の割に落ち着いており、淡々と話す。

アルノリト
森の中に囲まれた古い屋敷の「ご当主」であり、背丈は大人の腰までしかない子供。 外出するときは全身を隠すようにローブを身にまとっている。性格は無邪気だが、地域の者にはなぜか恐れられている。

マキーラ
オオクマタカ。テオドールによって雛から育てられた雄の鷹。賢いが非常に狂暴で、基本テオドールにしか懐いていない。 テオドールのことは相棒、主というよりは「つがい」だと思っている。