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バラ園と新たなる季節

06 嫉妬と、友達アピール


自分がこんなにも嫉妬深いだなんて、思わなかった。
八束は放課後の廊下を歩きながら、思う。
授業が終わり、帰る者、部活に行く者が混じりあった人ごみが、廊下を慌ただしく行き交っていた。
いつもくっ付いて帰りたがる佐々木は、授業が終わるなり例の彼女のところにすっ飛んで行ってしまった。
どうやら「お互い悪かった」という事で修復可能な雰囲気らしい。
こちらを「友情より恋愛優先してる」などとなじったのはどこのどいつなのだ、と思うと少々腹立たしいが、あの友人に落ち込む姿は似合わないとも思う。
逆に「こいつも、恋愛関係でこんなにぐだぐだになるんだ」と八束は親近感を抱いた。
駄目なのは自分だけじゃないっぽい、という慰め的なものではあったが。
(まぁ駄目度で言えば俺の方が断然駄目だけどさ……)
昨日から、少々苛々してしまっている。
なんだか余計な事を言いそうだったので、あの後八束もすぐに帰ってしまった。
誰が誰を好きになろうと、それは自由なのだ。
それを理性で制御できないのは、自分も実感したことだ。
それに、自分が好きな相手というのは、ただでさえ容姿端麗だ。
自分以外に好きだ、なんて言い出す人間がいたって全然おかしくはない。と言うより、今までそういった場面に運良く出くわさなかっただけだ。
(それはわかる……わかるんだが)

霧島兄に言いたい。何故「そこ」なのだと。
長畑に言いたい。何であなたはそんなに鈍いのだと。

双方に対して、そんな苛々が生まれている。
だが、霧島兄はまだ何も言っていない。八束がただ、同類の香りを感じただけである。
(俺が焦る事なんてないはずなんだけど)
八束はふぅ、とため息をつく。
彼を信じるのであれば、自分はどんと構えていればいいだけのはず。
余計なことなんて言わなくてもいいはず。
なのにこんなに心をかき乱されて、全く悪くないはずの長畑にまで八つ当たりに近い苛々を感じている自分が最低過ぎて、もし自分が今目の前に立っているのが見えたとするなら、それを思いっきり蹴飛ばしたい衝動にかられている。
──自信を持ちなさいよ、と以前グラハムは八束に向けて言った。
自信とはなんだろう。
愛されているという自信?
絶対に揺らぐことがないというもの?
「自信ってどこにあるんですか……」
己の情けない心情は、不気味に独り言として発せられた。そのときだった。
「八束」
「ほ、はいぃっ?」
突然背後から名を呼ばれて、八束は飛び上がる勢いで振り向いた。
(──やばい)
今の気持ち悪い独り言聞かれたのか? と焦りながら振り向くと、そこに立っていたのは霧島だった。
気配が全くなかった。ただ単に、こちらが考え事をしていて気づかなかっただけかもしれないが。
「……ごめん、驚かせた?」
霧島は八束の驚きぶりに、悪い事をしたかのような顔をして問う。
「あ……いや、ごめんこっちこそ。考え事してたもんで」
少々気まずく、八束はそう言った。
昨日、「どうせなら昼を一緒に食おう」と誘ったにも関わらず、昼休みになっても、霧島は自分たちのもとには来なかった。
一応佐々木にも誘ったことは告げたのだが、佐々木は「スルーされてんのなら仕方ないわな」と少々諦め気味に言っただけだった。
佐々木も、あれから頻繁に話しかけようとしているのは、八束にも見えていた。
ただ話しかけても乗ってこず、二言三言で会話が終了してしまい互いに困っている様子も見えていた。
「昔の友達が今の友達とは限らないって事なのかねぇ……」
霧島が一人教室を出る姿に、佐々木はそうため息をついていた。
確かに、そういうこともあるだろう。
だが今の霧島は、少し罪悪感を感じているような表情をして八束の前に立っている。
「……昼、ごめん。誘ってくれたのは嬉しかったけど、やっぱり、ちょっと」
「……ん?」
何が、「やっぱり、ちょっと」なのか?
霧島はそれきり、黙り込む。
放課後の廊下は、生徒の往来が激しい。
何かまだ言いたいようなのだが言葉が出てこないらしい霧島に、八束も少々困った。
間が持たない。
「あ、あのさ、何か用があった? 俺でいいなら、何か聞いとくけど」
「……でも、バイトあるんだろ?」
「昨日今日は休み。明日からはまた行くから、今日なら話聞けるけど……」
八束がそう言うと、霧島は軽く唇を噛んだ。深刻そうな顔をしている。
「その、お願いがあって」
お願い? と八束が首を傾げると、霧島は思い切ったように口を開いた。
「……仲の良い、友達のふりをしてほしいんだ。親の前で」
「ふり?」
なんのこっちゃ、と八束は眉を寄せた。
「ふり、でいい。こんな事頼むのは失礼だとわかってるんだけど」
「いや、失礼とかそんなのは別にいいんだけど。ふりって……何?」
霧島は申し訳なさそうに頭を下げて、事情を説明した。

彼の両親が霧島に対し非情に過保護、というのは以前聞いた。
それは彼が幼いころから非常に身体が弱かった事が原因で、それは霧島も理解しつつ、でも重荷に感じている、と言っていた。
その両親は口には出さなかったが、療養先の田舎からこちらに帰ってきてから性格が大人しくなり、友達の話も全くしない霧島を非常に心配していたらしい。
学校でいじめられているのではないか、とも思っていたようだ。
そして先日、その息子が久しぶりに体調を崩したが、心配して送ってくれるような友達がいたという事がわかった。
霧島の兄の話も聞いて、両親も喜び、一度連れて来なさいよお礼がしたいから、という話になったらしい。

「へ、へぇ……」
さすが霧島兄の両親だ、と八束は思った。そういえば霧島兄も、「弟に友達がいるとわかって嬉しかった」とかなんとか、そんな事を言っていた気がする。
「いやでも別にお礼とかはほんとにいいんだけど……」
「それは言った。あまりやりすぎても迷惑になるからって。でも、あの人たちはそれがわからないんだ。ずっと議員なんてやってるせいなのか知らないけど、地元の人は絶対に大事にしなさいって言い張る。俺から見たら馬鹿みたいに丁寧に、周りに頭下げて生きてるよ」
「でも、威張る人よりはいいんじゃないかな」
八束は苦笑いを浮かべた。少々、想像していた議員家系のイメージと違う。
霧島の両親、というかあの兄を含めた家族は、悪い人ではないがなかなか癖の強い人々らしい。
この目の前の同級生だけ、毛色が異なっているように感じた。
「で、親を安心させたくて、友達いるアピールしときたい、って事でいいの?」
八束の問いに、霧島は頷いた。
「俺に友達がいるってわかれば、多少干渉も弱くなるかと思う。いい加減もうやめてほしいんだ。子供みたいに送り迎えとか、そんな」
「……」
別にいいじゃん楽で、と言いかけたが、この同級生は本気で嫌なようなので、八束は言わないでおいた。
少し考える。
今は複雑な感情の相手の家だが、この弟は無関係だ。
顔を見せて向こうの両親が安心するのであれば、それくらいはいいかとも思う。
「いいよ別に。今日なら空いてるし」
「ほんとに? ごめん、お礼はするから」
「だから、お礼とかそんなのいいよ。ふりとかじゃなくて、普通に遊びに行かせてよ。俺、演技とか無理だから。あと多少の下心もあるし」
「何、下心って?」
「お前の家の、庭を見ときたい」
霧島宅の日本庭園を、長畑は仕事の折に見たいと言っていた。自分は彼の仕事に同行はできないだろうから、チャンスがあるなら同じものを見ておきたい。そういう下心だ。話題はできれば共有したい。
八束がそういうと、霧島は妙な顔をしてみせた。
「……お前、変な奴だな」
そんなのが見たくて来たいって言った奴初めてだ、と霧島は言う。
「悪いかよ」
「いや、別に……あ、そうか、バイト先がそうだったね。なんだよお前も、庭師さんにでもなるの?」
霧島は少し笑みを浮かべて言った。
「……さぁ?」
八束も苦笑いを浮かべる。そうなるのかどうかは、まだわからない。


安請け合いしてみたものの、改めて霧島の生活に触れると、「金持ちってすげぇ」という思いで八束は少々萎縮してしまっていた。
まず、迎えの車。「迎えが来るから」なんて言うから、てっきり両親が送り迎えしているのだと思っていたが違った。
専属の運転手というのがいるらしい。
やけに陽気な初老の男性で、「いやー坊ちゃんのお友達を乗せる日が来るとはねあははは」と嬉しそうに笑われた。
「……坊ちゃん?」
何その呼び名、と後部座席で隣に座る霧島を見ると、非常に嫌そうな目でこちらを見られた。
触れるな、という事らしい。
(……嫌なのか)
そう呼ばれるのが嫌なら嫌って言えばいいだろと思うのだが、霧島は運転手の男性の言葉にそっけなく言葉を返すのみだった。
「そういえば、昨日お前んちの兄ちゃんと会って……」
「あぁ、聞いてる。母親の花の事でしょ? あの人にもごめんって言っておいて」
あの人、というのは長畑の事だろう。
「いや、長畑さんはそういうの好きって言ってたから、別に気にしてないんだろうけど。……そういえばお前の兄ちゃんって、いくつなの?」
「今27。今年で28」
ちょうど10歳ほど、この兄弟は年齢が離れているらしい。
末っ子で、しかもやたらと病弱な上に女の子みたいな容姿。
そりゃ周囲も過保護にもなるわ、と八束は思った。

あれこれ考えるうちに、車はすぐに霧島の家に着いた。
門の中に入れてもらうと、やはり庭や家の大きさに圧倒されてしまう。
(……やっぱ世の中、こういう人たちもいるんだな)
八束は周囲を見渡しながら、感嘆の息をはいた。
自分の家が二つは建ちそうな敷地の中には、非常に手間がかけられているような日本庭園と家屋がある。
庭は、石なども非常にうまく組み込まれた上品なものだった。
(こりゃ長畑さんもテンション上がるわ……)
ここのお庭が立派、という話は以前地元の庭師に聞いたらしいのだが、彼が見たいと言う気持ちもわかるなと、八束は周囲を見渡しながら思った。
「いらっしゃい」
玄関に入ってすぐに自分たちを出迎えてくれたのは、霧島の母親だった。
八束の姿を見ると、笑顔を浮かべて挨拶してくれた。
「はじめまして、礼の母親です。ごめんなさいね、この間は」
和装の、上品そうな人だった。年齢は三崎と同じくらいだろう。
この人が大事に育てているバラを探してほしい、と長畑は頼まれていたのだ。
八束が挨拶すると、笑顔で返してくれた。
感じの良い人だ。
「礼、あとでお茶とお菓子持っていくから、先にお部屋にご案内して」
霧島は返事はせず、頷いただけだった。そして八束の服の袖を掴むと、そのまま引きずるように家の奥へと進んでいく。
「え、ちょっと……」
霧島の妙な強引さに、八束は慌てた。
つーかお前、お母さんに何か返事しろ、と思ったのだが、言う暇もなく連行されていく。
部屋に入る瞬間、霧島の母親と目が合ったが、彼女は申し訳なさそうに会釈するのみだった。

「お前、ああいうの良くないぞ」
連れてこられたのは霧島の自室らしい。
ベッドと机、あとは本棚と小さめのテレビが置かれた6畳ほどの小部屋だった。
和室が続く家だが、この部屋は洋室である。
ドアが閉まった瞬間にそう言った八束に、霧島は冷めた目でこちらを見る。
「何が」
「何がじゃねぇよ。お母さん困ってただろ? 返事くらいしろよ」
子供じゃあるまいし、と八束は呟いた。
自分の家なら、あんな態度をとろうものなら確実に鉄拳が飛んでくる。
「……八束は反抗期とかなさそうだもんな」
霧島はベッドの上からクッションを取り、それを八束に投げて寄こした。
どうぞ座って、という事らしい。
なんとなく馬鹿にされたような気がして、八束は少々苛立った。
霧島は親からの過剰な心配と干渉が嫌だ、と言っていた。
あの態度は、彼なりの反抗なのだろうか。
「……そういえば八束の家ってどんななの?」
霧島がしゃがんで、机の横で何かを漁っている。 「どんなって何が」と問えば、「家族構成」と言葉が返ってきた。
良く見ると、霧島が向かい合っていたのは小さな冷蔵庫だった。至れり尽くせりの自室だなぁ、と感心してしまう。
「今は、母親と妹がいる」
「お父さんは?」
「いたけど、いない。ちょっと前に死んでる」
そう言うと、霧島が動きを止めてこちらを見た。非常にまずい話題に触れてしまった、という顔をしていた。
「……ごめん」
逆に慌てたのは八束の方だった。
「い、いいよ。もう、結構前になるし」
「気にする事ないよ」と言えば、もう一度「ごめん」と呟いて、霧島はテーブルの上に炭酸ジュースの缶を置いた。
飲んで、という事らしい。
「……後でお母さん、お茶持ってくるって言ってなかった?」
「茶よりジュースの方がいいだろ?」
いや、べつにどっちでもいいんですけど、と思ったが、八束は言わないでおく。
缶はよく冷えているらしく、表面に冷たい汗をかいている。
しかし、だ。
親が言うから、「俺だって友達いるんですアピール」のために自分を連れて来たのではなかったのか?
来て早々、会話もせずに自室に籠城、で良いのだろうか?
どうにも、この霧島という男の事がよくわからない。
兄の方が人間的には素直である。
悩んでいると、部屋をノックする音がした。
霧島が動かないので、八束は立ち上がってドアを開ける。扉の前に、お盆に紅茶とクッキーを乗せた霧島の母親が立っていた。
「ごめんなさいね、凝ったものを準備できなくて」
「あ、いえ……こちらこそ急にすみません。ありがとうございます」
お盆を八束が受け取ると、霧島の母親は「ゆっくりしていって下さいね」と微笑んでドアを閉めた。綺麗な、優しそうな母親だ。
何が不満なのか全くわからない。
お盆を運んで、テーブルの上に置く。
室内には微妙な空気が流れている。
居辛そうにしている自分を気遣ったのか、霧島がテレビをつけた。
夕方のよくわからないワイドショーが流れている。
「……なぁ」
床のクッションの上にあぐらをかいて、八束はベッドに腰掛けている霧島を見上げた。
テレビに向けられていた霧島の視線がこちらを見る。
「佐々木が気にしてた。お前と昔仲良くて一緒に遊んだりしてたのに、久しぶりに会ったお前はなんか変だって。……話しかけてもなんか冷たいし、何か気に障るような事してたのかなとか、あいつも気にしてる。何でなの?」
「……別に」
控え目な声で、霧島は言った。
「別にあいつが悪いとかじゃない。そう思ってるなら違うから、って言っといて」
「自分で言えばいいだろ?」
意味が分からんよお前、と八束はため息をついた。
「あいつパッと見、ちゃらいけど、結構気を遣うところあるんだから。心配性だしさ」
「知ってる」
「じゃあなんでだよ」
「……」
霧島はテーブルの上に手を伸ばし、冷えた缶を手に取る。
「……俺が一時期転校してたって事、八束は知ってるんだっけ」
「あぁ、聞いてる」
昔の事は、佐々木から聞かされて知っている。
佐々木と同じクラスにいた霧島は、喘息の療養の為に親族のいる田舎に転校したと。
「親戚がいるって言ったって、俺にはほとんど縁もゆかりもないとこだった。俺だって馴染もうとしたんだよ。その頃はまだ、友達作らなきゃとか、いろいろ頑張ってた。でもあるとき、そこでおんなじクラスになった奴に言われたんだよね」

──お前といると、気を遣わなきゃいけないから嫌だ。

「そこの地方で一番おっきな病院やってたのは、俺が預けられてた親戚の家だった。時代錯誤というか、まだどこの家がどうとかそんなのが言われてる地域でさ。そこは田舎だから、病院が貴重で、俺も病院の家の子って呼ばれて、周りの大人は良くしてくれたんだよ。クラスの連中も親に言われてたんじゃないかな。あの子の事、気にしてやれ、みたいな」
霧島は遠い目をして、ため息をついた。
「俺は確かに体弱くて、でも特別扱いされるのは嫌で、ただ皆と遊びたかっただけだった。遊んだあと、俺はしょっちゅう具合悪くして、下手したら入院とかしてた。……でも、そう言われて気づいた。俺が引っ付いて遊ぶって事は、俺は良くても実はみんなに迷惑かけてたんじゃないか、って。そう思ったら、急に人と接するのが怖くなって。今まで遊んでた連中も、ほんとはそう思ってたんじゃないか、とか」
それから彼は、疑心暗鬼になってしまったらしい。
「佐々木とは確かによく遊んでたし、その分迷惑もかけてた。前みたいに話しかけてくれたのは嬉しかったよ。でも、昔どう思ってたのかとか考えると、うまく話せなくて」
だからこちらに帰ってきてからも、昔の同級生との関係は絶ったままだったのだろう。
昔の友人たちと再会しても、本心を言われるのが怖くて、一人縮こまってしまって。
「……佐々木にそんな裏とか、ないと思うんだけどなぁ」
霧島の悩みを聞いて、八束は友人の顔を思い浮かべながら言う。
「俺、あいつの昔の話聞かされたけど、お前の悪口とかは出なかったし。ただ懐かしいし話してみたいって喜んでただけだぞ。確かにそういう事言う嫌な奴もいるかもしれないけど、少なくともあいつはそんな風には思ってなかったと思う」
「……八束は仲良いもんな」
「お前だってまた仲良くなれるよ。話しかけてもらえて、ほんとは嬉しかったんだろ? 佐々木は人懐っこいやつだから、お前から話しかけたら、普通に喜ぶよ」
「……そうかな」
「大丈夫だよ。あいつ、良い奴だし」
八束が苦笑いを浮かべながら言えば、霧島も少々照れくさそうに笑った。
「……お前も良い奴だよ」
「そ、そうかな」
真顔で言われると照れる、と八束は頭をかく。
その反応を見て、霧島は笑った。
「俺、お前みたいな感じに生まれればよかったのにって思う。普通に遊べて、友達たくさんいて、バイトして……みたいに」
「いや、俺なんて全然駄目だぞ? アホだしテンパるし、いっつも人に迷惑かけてるし……」
「でもとても素直で、良い奴だと思うよ、俺は」
霧島は立ち上がり、八束の隣に腰を下ろした。
「……八束はさ、好きな人とかいる?」
「え」
──います、けど?
そう答えようとしたのに、霧島の目が真剣で、八束は思わず言葉を止めてしまう。
「俺」
霧島が八束の顔をじっと見ながら、決して冗談ではなさそうな声で言った。
「……お前の事、好きかも」